publicとpolicyとpowerと

技術と政治について書いていきます

公共を変革する技術とデザインと

 今日はカスタマーを絞った背景とカスタマーの抱える課題について書きます。

 

 当初はルールメイカーに顧客を絞るということを決めた所から構想はスタートしています。今後の社会のあり方を考える上で、何がセンターピンかということを長い間模索し、それは公共と民間の間にあるという結論に至ったということ、そして、また自分の時間は社会に本気で向き合っている人のために使いたいと思ったこと、この2つが主な理由です。

 

 それを前提にし、そこからはルールメイカーを対象にした事業プランを考え、戦略として政治領域にしたという背景です。戦略として政治領域にした形ではありますが、政治と政治家に向き合っていった結果として、過去に書いた様に、顧客への共感を感じると共に、彼らが抱える課題の存在にも気づき、結果として、完全に最初は政治家をカスタマーとしたものにすることを決めることが出来ました。

 

 そこから見えた来たのは「情報のアクセシビリティ」と「信頼関係」の課題です。何度か書いている様に公共政策領域は、情報源が多すぎるため、玉石混淆であり、 色々な情報提供者や媒体がありますが、本当にカスタマー目線のものはないという状況があります。また当たり前ですが政策として使うには、使える形で提供することが必要です。

 

 いずれにせよ主には前者の理由で、必要な人に必要な情報が届いていないという構造があります。よってカスタマー目線で、必要なもの・タイミング・形で情報を提供することを通じて、アクセシビリティを高めることがチャレンジしたい課題の1つです。

 

 またそれらを本来的には外部の力を使いながら、彼ら自身が取り組むべき所ではありますが、政治というある種の闘争という側面から見ると、簡単に外部の人を信頼できるものでもなく、また経験として業務の切り出しと依頼経験が少ないことが理由で、そういった外部の力を借りることに顕在的・潜在的コストが存在します。

 よってそういった信頼関係が外部環境に無い中で、顧客の負担がゼロに近い形で、アクセシビリティを高めることがチャレンジの2つ目になります。

 

 もちろんその上で、情報の質を高めていくことが重要で、 多種多様な新しい政策テーマをキャッチアップし続けることやファクトを確実に抑え続けることも必要になりますが、上記2つが土台に無い限りはこれまでと同様、本当に到達する情報にはならないです。

 

 こういった状況を考えた時に、カスタマー目線で扱いやすいデザイン・UIで、必要最小限の基礎情報を元に的確にその人にとって必要な情報を届ける技術が必要になります。またそれらを前提に質の高い情報を常に更新し続け、その質を高めるデータ構造を保持することが必要です。

 

 これらはわたしの力だけでは当然到達できないことなので、ぜひルールメイカーである政治家が抱える課題を解決するサービス開発を、ご一緒できる仲間の参画、お待ちします!